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Startup Weekend Kyoto に参加して2位だった? #swkyoto

TL; DR.

  • StartupWeekendに参加した
  • へっぽこエンジニアだし、ビジネスも起業も知らないけど、楽しめた
  • 普段会わない、めちゃくちゃいろんな人と話せるので、オススメ
    • 特にハッカーが少なかったから、そっち方面の人は行ったらモテる

Startup Weekend?

Startup Weekendは週末の3日間で、アイデアを形にしていく取り組みを通じ、
起業家を育成するプログラム・コミュニティ。

nposw.org

今回参加したのはこれ

swkyoto.doorkeeper.jp

本エントリは、参加した人間として、どのようなことを感じたかの記録、
また、興味はあるが参加したことない人などに、なんとなくの雰囲気が伝わればという思いで書いています。

一方、参加する 中で 学ぶというプロセスが一番大事だとも思うので、
「こんな感じなんだったら、別に知ってるから参加しなくてもいいや」
「私がやりたいこととはちょっと違うから、これはパスで」
といった結果を招くのは本意ではないということだけ、前置きとして書かせていただきます。

また、僕自身がハッカーとして参加した為、その立場からの意見が多くなることもご了承ください。

結果

普通は優勝しか決めないらしいのですが、チームが多かったから?3位まで発表されることになり、
有り難いことに2位をいただくことができました。
チームのみんなには感謝感謝です。

結果にはあまりこだわらないつもりだったのですが、ジャッジの「大接戦の末2位」という言葉を聞いて
正直ちょっと悔しかったのは内緒です。

イベントの大まかな流れ

Startup Weekendの大まかな流れは上記紹介ページにもありますが、以下のような流れです。

  • 1日目:アイデアピッチ&チームビルディング

    • イデアピッチ:アイデアを持っている人が、自分のアイデアをみんなに訴えかける時間です。
    • チームビルディング:残り2日をと共にする仲間を見つけます。
  • 2日目&3日目夕方まで:作業タイム

    • 基本的にはずっと作業ですが、何をするも自由です。どこにいてもいいし、何をしていてもいい。
    • 実際の起業家さんなどに意見をもらえる時間もあります。
  • 3日目夕方から:最終発表

    • 3日間の成果を発表します。
    • ジャッジの方々に評価してもらい、意見をいただけます。

終わったらみんなで乾杯🍺

参加者層

僕は社会人として参加しましたが、今回は圧倒的に学生が多かったです。
他の場所でもそうなのか、京都は学生の街だから多いのか。
いずれにせよ、学生だろうが社会人だろうが、イベントが始まってしまえば対等です。
どちらにとっても、
普段あまり関わることのない層の人々と、「対等に」「真剣に」話し合うという体験 は、
それだけで充分意義があると感じました。

事前準備

参加したことない人が一番不安なことの一つが事前準備だとおもいます。
僕は特に用意をしなかったのですが、結局それで良かったと思っています。
もちろん、折角の機会なのでアイデアピッチの構想を練っておくのはいいことです。

ただ、あんまり「アイデアを持っていかないと!」と思わなくてもいいと僕は思います。

大事な要素として、
「アイデアを出した人が一番偉くて、乗った人はその人についていく」いう関係性ではない
というものがあると思います。

なので、「人の出したアイデアをどれだけ真剣に考えることができるか」というのは、それはそれで
間違いなくいい経験のはずなので、ノーアイデアで殴りこむのも悪くないと思っています。

(それに、人のアイデアを聞いて初めて、自分のアイデアも浮かぶということもあるかもしれません。)

ロール

参加初日、自分のロールを決めます。「ハスラー」「デザイナー」「ハッカー」から選びます。
それぞれの(建前的な)役割は調べればよいですが、結局あってないようなものになるので心配は無用です。

ハッカーは少ない

そうとはいえ、ハッカーはかなり少なかったです。
50人弱の参加者に対して、5人程度だったと記憶しています。
理由はビジネス色が強いというように思われているだとか、そもぞも現在の一般的な状況としても
エンジニアが少ないとか、理由は様々あるのかもしれません。

僕は、参加する前はこのように思っていました。

「サンプルのプロダクトを作るほど技術力がないから、役に立てないかもしれない。。」

もし、同じように考えていて、参加を迷っている人がもし居れば、心配せずに参加したら良いと思います。

結論からいうと、僕が今回したエンジニアらしいことといえば、HTMLの画面4枚作ったくらいです。
それも、99%コピペで画像とか文字とかを差し替えただけです。
もちろん機能と呼べるものなんて一つもありません。
というかそれくらなら、多少WEBの知識があれば、別にエンジニアじゃなくてもできます。

そんな僕でもできたのだから、心配する必要は皆無だと思います。

作業

僕のチームは、今回の全チーム内でも比較的大きめの規模で、7人から構成されていました。
内1人が過去にもStartupWeekendに参加したことのあるメンバーで、進行面では苦労が少なかった気がします。
感謝ですね。

また、会場が22時で閉まることになっていたのですが、そのあとも移動して作業を、
というチームもあった中、ちゃんと解散して、あまり考えすぎないようにしたのは、
個人的には一番うまくやれた点だと思っています笑(睡眠は大事😴)

最終ピッチ

3日間の最後には、その成果を発表する場がチームごとに発表5分+質疑応答5分で設けられます。
僕は、初日のアイデアピッチはしなかったものの、ありがたいことに、最終ピッチの役割を仰せつかりました。
思えば、社外のイベントで人前に立って話したのは、これが初めてでした。(今気づいた)
めちゃくちゃ緊張したし、足もガクガク震えていましたが、やって良かったです。
よく考えれば、 自分が未だ起業していないのに 、実際に起業した人やベンチャーをたくさん見てきている人に、 一言でもコメントを貰えるというのは、またとない機会だったと思います。

作業時からも気を付けていましたが、今回チームのテーマが、超あるあるネタであることは、
火を見るより明らかだったので、そこが他とどう違うのかをどう訴えかけるかは、一番注意した点でした。

あと、これは少し上から目線になるのですが、他チームの発表を聞いていて惜しいなと思ったのが、
発表時間をわずかながらに5分に収めることができなかったチームが散見されたこと です。
ピッチの出来=評価 ではないと思いますが、せっかくチームが3日かけて議論したことなのだから、
そのアイデア・ビジネスの出来はともかく、それを最大限ジャッジや他の参加者に伝えないと、
なんか報われない気がしました。
(自分自身は5分に収めたものの、早口になったりしたので、これは自戒でもあります。)

もちろん、最終的に起業して成功したのなら、そこのピッチがどうあれ、関係ないのですが。

反省

反省すべき点は鬼のようにたくさんあるわけですが、デカかったのは以下です。

チームの考え方を縛ってしまった

今回僕は、そもそも起業とは何ぞやという部分の理解の低さや、自分のハッカーとしての役割考えるあまり、 「そういうことがしたいのなら、こうして実現します」みたいなことをずっとやっていたように思います。
コーチの人にも「もっとぶっ飛んだキャッシュポイントがあればいいね」とアドバイスをもらったのに、
何処かそれをメンバーに任せてしまっていた節もあります。

最後、いろんな人と話して、僕がやっていた、「こうして実現します」などというのは、
僕自身の エンジニアとしての「普段の仕事」をそのままやってしまっていた のだ、と気づかされました。

これはハッカーにもっと参加してほしいという話にもつながるのですが、
世の中には、技術のことをあまり知らない人もたくさんいます。
そういう人がいる中で、とんでもないアイデアを出せるのは、そもそもスゲえアイデアマンだけではなく、
ハッカーにもできることだということを学びました。
あなたがその技術を持っているかは別として 、この時代全く実現不可能なことなんてないことを、
ハッカーは知っています。
あなたのその知見は、他のその世界を知らない人たちの発想の幅を広げることができます。

僕は、そこが全くできませんでした。そこが最大の反省点です。

たぶん、同様のことがハスラーにもデザイナーにも言えるのだと思います。
「○○の能力をもってるので分担する」という考え方がそもそもの誤り で、
「バックグラウンドの違う人が集まって、より大きな世界を見る」という方が近いのでしょう。
(日本語力の無さ故うまく言えません)

ありきたりな例えになりますが、「分担」では足し算にしかならないものが、
「相互作用」では掛け算になる、とかそんなイメージでしょうか。

発表前の時間を少し無駄にしてしまった

僕が最終ピッチをすると決まってから最終ピッチが始まるまで1時間強くらい、緊張のあまり、
思考停止してしまい、ほぼそこから何も進まず発表のことで精いっぱいになっていました。
折角の時間、 7人もメンバーがいるのに そういう動きになってしまい時間が使えなかったのは
反省すべきポイントでした

最後に

長文になりましたが、これが僕がStartup Weekendを通して感じたことです。
冒頭にも書いた通り、参加して、ゴミクズになって学ぶというのが一番効果てきめんなので、
あまり枝葉末節には言及しないつもりでしたが、それでもこれだけの文章量になってしまいました。
一番反省するべきは僕の話の長さかもしれません。
チームのみんな、「話長ぇ~」って感じていたのなら、ごめんなさい😇